~トルコ・シリア大地震支援チャリティ、クルドの映画上映会~



日時:2023年3月25日(土)18:30開場、19:00開演
会場:浦和コミュニティセンター第15集会室
(JR浦和駅東口徒歩1分 浦和パルコ9F)
入場料:1,800円(クルドのお菓子付き)
定員:130名
*当日、人気のバクラヴァや、映画のパンフレット、クルド関連書籍等の販売もあります。
*収益はすべて、この映画に関わってくれた現地の被災者たちや被災地へ直接寄付されます。


上映作品『Voices from the homelandー地図になき故郷からの声』 
監督: 中島夏樹
(2021年東京ドキュメンタリー映画祭グランプリ受賞作品)
 
【参加申し込みフォームURL】
(Googleアカウントからお入りください。お持ちでない方は、下記お問い合わせ先の「クルドを知る会」メールアドレスからもお申込みできます)
*当日にお席がある場合には、会場でも入場申し込みができますので、クルドを知る会までメールにてお問い合わせくださいませ。 
 


 2023年2月6日、現地時間で朝4時17分、トルコ南東部カフラマンマラシュのパザルジック近辺を震源とするM7.8の大地震が発生しました。数え切れないほどの建物が倒壊、大勢の人びとが瓦礫に埋まり、あるいは氷点下の屋外に放り出されました。2011年の東日本大震災などを思い出し、いてもたってもいられない気持ちになった人たちも多いことでしょう。

 地理的には遠い地で起こった出来事ですが、実はわたしたちの身近には、この地震の被災者たちがいます。まさにこの震源地を故郷とするクルド人たちが、埼玉県南部に2000人も暮らしていて、その中には親きょうだい、親戚などが深刻な状況に陥っている人たちがいるのです。亡くなってしまった人、家が潰れ、大雪の中、路上で毛布にくるまるしかない人たち……。村々では救援隊の到着が遅れ、自分たちは見捨てられているのかという不安に苛まれる人もいました。自分の大切な家族が苦しんでいるのを知っても、今すぐ助けに行くことができない距離にいる在日クルド人たちの胸のうちを、とても言葉にすることはできません。

 彼らの故郷であるトルコ南東部はクルディスタン(クルド人たちの土地)と呼ばれる地域でもあります。もともとこの地に暮らしてきたクルド人たちには、1923年のトルコ共和国建国以来、クルドの言葉と文化を奪われ、弾圧され、存在を否定され続けてきた歴史があります。そのため、日本にいるクルド人のほとんどが難民申請中の身です。
 抑圧のなかで100年が経った今、今度はクルディスタンを巨大地震が襲ったのです。

 中島夏樹監督は、2019年から2021年にかけてトルコ南東部のクルディスタンを訪れ、クルド人の音楽と文化のドキュメンタリー映画を撮影しました。舞台の一部は、まさにこの震源地。心から信頼する出演者たちも今や被災者です。監督と制作スタッフたちはこの映画でチャリティ上映会を開き、集まった資金を全て寄付して、この映画に協力してくれた現地の被災者たちへ、また彼らを通じて被災地域へ寄付金を送り、直接現地での支援に役立ててもらうことを決めました。
 みなさまに、クルドの人びとの文化と歴史を知り、思いを寄せていただければ幸いです。

*私たちは今後もチャリティ上映会やクルド料理紹介等を通じて、クルド人への息の長い直接支援を続けていきます。

映画『Voices from the homelandー地図になき故郷からの声』

 クルドの語り部・歌い手であるデングべジュ。彼らは、母語であるクルド語が禁じられてきたトルコにおいてクルド語で歌い続けた。土に埋められたカセットテープを、40年間探し続けるひとりのデングべジュ。子どもたちをトルコ人と同じように育てることで彼らを守ろうとした、村で最後のデングべジュ。彼らをめぐる「物語」にのせて届けられたその『声』は、今、クルド人の新たな物語が紡がれている日本で解き放たれた。

上映会のお問合せ、連絡先(クルドを知る会)
understandingkurdsjp@gmail.com


主催
クルドを知る会
Geminiオンライン日本語教室

協力
映画「Voices from the homeland〜地図になき、故郷からの声」製作委員会